白内障手術
●手術までの流れ
①手術予約
・手術実施日は2〜3ヶ月後になります。
②術前検査(予約制)
・検査 角膜曲率半径/角膜内皮細胞検査/眼軸長検査/視野検査/眼底検査(網膜の動きを調べる検査)
目を開いて検査します。目を開くと4〜5時間はまぶしく感じたり、近くが見づらくなったりしますのでご注意ください。
・血液検査
・診察 医師より手術の説明をします。手術日の決まっていない方は、手術日を確定します。
③手術日 約一週間前
・検査 視力検査(行わない場合もあります)
・診察 手術前の最終確認、体調チェック、手術3日前からつけていただく抗生剤の点眼薬、2日前から内服するお薬をお渡しします。
・手術当日の来院時間や手術直前の確認をします。
- 現在、内科へ受診中の方はそちらの病院への依頼状を書きます。その他の方は、当ビル3階の「陽の光クリニック」をご紹介します。
- 個人により予定が変更になることがあります。
白内障とは
〇 白内障とは、水晶体というカメラのレンズに相当する組織の混濁のことです。
〇 40才頃より出現し年齢と共に徐々に進行していきます。老人性以外に先天性、外傷性、アトピー性等、 様々な原因で若い人にも起こる事があります。
〇 水晶体の中心部分(光の通り道)に混濁が出てくると、カスミ、眩しさ、視力低下等の自覚症状が始まります。
〇 徐々に進行すると、眼鏡を使っても新聞が読めない、テレビもかすむという状態になり、日常生活に支障が出た場合に手術を考える事になります。運転をする人は、 0.7 の視力が必要で、軽い白内障でも手術をする事があります。
〇 手術は混濁した白内障を超音波の器械で細かく砕き、小さな切り口から除去し代用の眼内レンズ(人工の直径5.5〜6mmのレンズ)を挿入します。
〇 白内障の手術は、御自身が不自由を感じない場合は、急いで手術する必要がありません。
100才でも健康であれば出来る手術です。白内障の手術は世の中の手術で最も安全な手術と言われていますが、人の手で行う手術ですので100%安全と断言出来ません。3000分の1程度の確率で手術前よりも見えにくくなるという統計があります。特に白内障は、指の数が分からなくなるまで放置さえしなければ手遅れになる事のない手術なので、多少かすみはあっても我慢できる間は我慢して日常生活に不自由を感じたら手術する、でちょうど良いと考えます。
手術するかどうかの判断は患者さん自身がお決めになることが原則です。